目次
- なぜシンセポップにハマったのか
- フェリシア楽曲で使っている制作手法
- 実際の楽曲制作プロセス
- よく使うコード進行とシンセ設定
- 制作で気をつけていること
- 今後チャレンジしたいこと
なぜシンセポップにハマったのか
フェリシア名義で楽曲制作を始めたとき、最初は「どんなサウンドにしよう?」と悩んでいました。
そんな時に出会ったのがシンセポップの世界。80年代のレトロなシンセサウンドと現代的なポップスの組み合わせに、一瞬で心を奪われました✨
シンセポップの魅力
- 🎹 カラフルなシンセサウンド: 聴いているだけで心が弾む
- 💫 ノスタルジックな雰囲気: 懐かしくて新しい不思議な感覚
- 🎵 キャッチーなメロディ: 一度聴いたら頭から離れない
- 🌈 自由度の高さ: ポップからアンビエントまで幅広い表現
「この音楽で聴く人を笑顔にしたい!」
そんな想いから、J-POP × シンセポップの楽曲制作をスタートしました。
フェリシア楽曲で使っている制作手法
実際にリリースした楽曲を例に、制作手法を紹介します。
「エターナル・ラブレイド」での学び
基本構成
Intro (8小節) → Verse (16小節) → Pre-Chorus (8小節)
→ Chorus (16小節) → Verse2 → Pre-Chorus → Chorus
→ Bridge (8小節) → Last Chorus → Outro
音色選び
- メインシンセ: 温かみのあるアナログ系シンセパッド
- リードシンセ: 明るく透明感のあるベル系音色
- ベース: 丸くて温かいシンセベース
- ドラム: 生ドラムとシンセドラムのハイブリッド
「Jump up!」でのコラボ制作
Manakarenさんとのコラボ楽曲では、エネルギッシュなダンスポップを意識:
ポイント
- BPM: 128(踊りやすいテンポ)
- キー: C major(明るくポジティブ)
- リズム: 4つ打ちベースに16分音符のハイハット
- メロディ: 跳ねるような上昇フレーズ
実際の楽曲制作プロセス
Step 1: コンセプト決め
まず「どんな気持ちを伝えたいか」を明確にします。
例:「恋のシグナル」の場合
- テーマ: 恋を始めたばかりのドキドキ感
- シーン: 春の桜が咲く季節
- 感情: 甘酸っぱくてキュート
Step 2: コード進行作り
シンセポップでよく使うコード進行:
王道パターン
Key: C major
C - Am - F - G (カノン進行)
C - G - Am - F (小室進行)
Am - F - C - G (切ない系)
少し変化をつけたい時
C - Am - Dm - G (サブドミナントマイナー)
C - Em - F - G (明るくて爽やか)
Step 3: メロディ制作
意識していること
- 音域: 女性ボーカルが歌いやすい範囲(C4-C6程度)
- フック: サビの最初の4小節に印象的なフレーズ
- 言葉との関係: 日本語の抑揚を活かしたメロディライン
Step 4: アレンジ・音色作り
シンセサウンドの作り方
基本的なシンセパッド:
- オシレーター: Saw wave + Sub oscillator
- フィルター: Low-pass filter (Cutoff: 70-80%)
- エンベロープ: ゆっくりしたAttack, 長めのRelease
- エフェクト: Reverb + Chorus
よく使うコード進行とシンセ設定
感情別コード進行
明るく楽しい曲
C - F - G - Am → F - G - C
「Jump up!」「GET READY STAR」で使用
切なくロマンチック
Am - F - C - G → Dm - G - C
「エターナル・ラブレイド」「ふたりのキズナ」で使用
神秘的・幻想的
Am - Dm - G - C → F - Bb - Gm - C
「Dive into my magic」で使用
よく使うシンセ音色設定
リードシンセ(メロディ用)
- 波形: Square + Saw(ミックス)
- フィルター: High-pass(軽やかさを演出)
- エフェクト: Delay(1/8音符)+ Reverb(Hall)
パッドシンセ(和音用)
- 波形: Saw wave(厚みを出す)
- フィルター: Low-pass(柔らかさを演出)
- エフェクト: Chorus + Long Reverb
ベースシンセ
- 波形: Sub oscillator重視
- フィルター: Low-pass(太さを保つ)
- エンベロープ: 短めのAttack + 適度なDecay
制作で気をつけていること
音楽面での工夫
1. 聴きやすさを最優先
- 音域バランス: 低音・中音・高音のバランス
- 音の整理: 必要のない音は思い切ってカット
- ダイナミクス: 静かな部分と盛り上がる部分のメリハリ
2. 日本語の美しさを活かす
- 言葉の抑揚: 自然な日本語のリズムに合わせる
- 母音の処理: 「あいうえお」の響きを大切に
- ブレス位置: 歌いやすい場所にブレスを配置
3. エモーショナルな表現
- ベロシティ: 一音一音に感情を込める
- タイミング: 機械的でない、人間らしいタイミング
- 音色変化: 曲の展開に合わせて音色を変化
技術面での注意点
ミックス・マスタリング
- 周波数バランス: 各楽器の住み分けを明確に
- ステレオイメージ: 左右の広がりを意識
- 音圧: 適度な音圧で聴きやすさを保つ
音楽的な理論
- コード理論: 基本的な機能和声を理解
- メロディライン: スムーズな音の流れを意識
- リズムパターン: ジャンルに適したリズムを選択
今後チャレンジしたいこと
短期的な目標
音楽制作スキル向上
- 生楽器の録音: ピアノやギターの生音を取り入れる
- ボーカルディレクション: より表現力豊かな歌唱指導
- アナログシンセ: ハードウェアシンセの導入
楽曲の幅を広げる
- テンポバリエーション: スローバラードからアップテンポまで
- ジャンル融合: R&B、ロック、エレクトロニカとの融合
- 言語チャレンジ: 英語歌詞の楽曲制作
長期的な展望
アーティストとしての成長
- コンセプトアルバム: 統一されたテーマでの作品集
- コラボレーション: 様々なアーティストとの共同制作
- ライブパフォーマンス: 楽曲の生演奏・配信
技術的な挑戦
- AI活用: 作曲支援ツールとの協働制作
- サラウンド: 立体音響での楽曲制作
- インタラクティブ: リスナー参加型の音楽体験
音楽で伝えたいメッセージ
「毎日の生活に彩りと温かさをお届けしたい」
これからも、聴いてくださる皆さんの心に寄り添える音楽を作り続けていきたいと思います。
フェリシアの楽曲が、あなたの大切な瞬間に寄り添えたら嬉しいです💕
まとめ
制作を通じて学んだこと
技術的な発見
- シンプルさの重要性: 複雑にしすぎない美学
- 感情の込め方: 技術だけでなく心を込める大切さ
- 聴き手目線: 作り手の自己満足ではなく、聴く人の気持ちを考える
創作活動の喜び
- 表現の自由: 自分らしい音楽を追求する楽しさ
- 成長の実感: 新しい技術を習得する達成感
- つながりの発見: 音楽を通じた人とのつながり
これから楽曲制作を始める方へ
もし「自分も音楽を作ってみたい」と思ったら:
- 好きな音楽を分析: まずはたくさん聴いて、何が好きかを知る
- 簡単なツールから: DAWソフトの無料版やアプリから始める
- 理論は後から: 最初は感覚で、慣れてから理論を学ぶ
- 完璧を求めない: 最初の作品は練習だと思って気楽に
- 楽しむことが一番: 音楽制作は楽しんでこそ良いものができる
音楽には正解がありません。あなたらしい表現を見つけて、ぜひ音楽制作を楽しんでください🎵
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📌 この記事は2025年8月時点での制作経験に基づいています。